関東大震災
先日、名大減災連携研究センターの武村雅之教授のご案内で、日泰寺(注)周辺(境内?)の関東大震災の供養塔・慰霊碑等を巡る「防災・減災ツアー」に参加しました。
以下は当日のご説明と教授の著書「減災と復興 明治村が語る関東大震災(風媒社)」からの引用です。
供養塔は派遣された慰問̪使が持ち帰った御遺骨をお納めしたもので、今でも毎年供養が行われている。
慰霊碑は二つ、それぞれ有志が建立したもので、このような碑は市内の他の場所にもある。
震災後、愛知県には約16万人が避難し、寺院、教会、富豪はもとより貧者の一燈で一人二人でも宿泊させたいとの申し出があり、避難者の収容に支障が出ることはなかった。
このような受け入れは名古屋に限らず、他県でも今に伝わっている。
このような背景から、他にも多くの慰霊碑等が建立されたのではないかと想像され、当時の人々の心をいまに伝える貴重な震災遺構である。
(注)覚王山日泰寺。名古屋市千種区。「日本で唯一のいずれの宗派にも属さない寺院で、釈尊のご真骨をタイ国より拝受し1904年に創建された。(同寺ホームページより抜粋)」
さて、東南海地震で首都圏や東海地区が被災したらどうなるのでしょうか?
なかなかイメージができませんが、先日の台風では避難所がいっぱいで引き返した、というニュースもありましし、プレハブ等の仮設住宅も限られることでしょう。
富者・貧者の自宅等でどのくらいの被災者を収容できるのでしょうか?
それにしても先ず「在宅避難」。早急に準備を進めるべきと、あらためて強く思います。
お花見
今年の桜は早いですね。写真は昨3月26日の夕刻です。私は、今年は出かけられない事情があって、手近なところでお花見をしました。それでも満開の桜をしばし楽しめました。皆様はいかがですか?
防災対策のスタート
大地震に備えて何をするか、これが防災対策です。
私はその対策に大きく二つあると思います。
一つ目は、地震による直接の被害を軽減するための対策です。
耐震診断から必要なら耐震補強、これは費用、ロードの両面でかなりの大仕事になります。その他にも家具の固定などもあります。
二つ目は、地震が起こった後どうするか、ということです。
火の元の始末、閉じこめ防止のため玄関ドアを開けておく、などから始まり、時間の経過と共にやるべきことが山ほどあります。
中でも大きな問題は、マンションに住み続けるか、避難所などに行くか、ということではないでしょうか?
あなたのマンションではいかがですか?
あなたのマンションは、住み続けられそうですか?
それによって、防災対策と言っても、何をメインにするか、全く変わってきます。
今後一つひとつ、お話しして行きたいと思います。
「安否(確認)札」ありますか?
安否札」ご存知ですか?
大地震が発生したら、先ずは自分と家族の身を守り、次に火の始末と外への出口の確保。それから被害状況に応じて割れたガラスの片付けとかに着手することになりますが、特にマンションの場合は、建物全体の安全確認も優先的に行う必要があります。火災、ガス漏れなどがあれば、マンション全体に大きな被害を及ぼすからです。
そのため、動ける人が分担して点検することになりますが、その際有用なのが「安否札」です。
全体の点検には参加できなくても、「我が家は無事です」と玄関に掛けておけば点検する方の助けになります。
お宅には「安否札」ありますか?いざという時にすぐ掛けられるようになっていますか?